もう、この頃にはバカになってる。
自分の中で世界が完璧に作り上げられてる。
このロボットのパイロットは僕で、そのロボットにミサイルを打って、足を破損させて「うわーやられたー」「ふははは、バカめー」って言ってる僕がいて、母親に「洗濯バサミ返して」って言われてやる気を無くす僕がいて、母親の洗濯物干しを手伝いながら、次の戦場の主力となる新たな部品を探す研究者の僕がいて、全ての決戦が終わった後、パイロットを辞め、次の構想に取り掛かる僕がいて、そんなことを思い出しながら、片手間に作ったスパゲッティを食べる、年甲斐の無さが空しい。
